MOTHER3、ちょっと前にクリアしました。

越しましたったら越しました。

むっちゃくちゃ後引くゲームでした。

終わったースッキリ!ってもんでもなくて、

感動したなぁうんうん!ってもんでもなく。

じんわりと過去の様々な光景やスリル、言われた言葉やどせいさん、

ぐちゃぐちゃになったり鮮明に浮かび上がってきたりして、

すごくハッとする。

ドキッとする、今でも。






クラウスは、兄さんは、

一章の終わり、

あの崖から落ちていた段階で、

亡くなっていたのですね。

あんな小さい子が、

お母さんを殺した相手のために飛び出ていって、

転落死してしまってたなんて、

二度目が遊べない。

あのシーン見れない。

助かっているものだとばっか思っていた。

いつか元気に兄弟家族揃って会えるって。

そして仲良く力合わせて戦うんだって。

思ってた。




画はほのぼのなのに、

なんて暴力的で残酷で秩序が破壊しつくされた世界。





途中、

タツマイリ村がヨクバによってどんどん発展を遂げていくらへんで、

「天地創造」(3月の日記参照)を思い出しました。



発展とは、私たちの夢を叶えている過程であり、

みんなの願いや希望(利便性・効率化など)を実現させようとして、

人類が力を合わせてがんばって成すことなので、

素晴らしいしありがたいし、良いことだとは思います。

ただその一方だけ見て、

何が失われるのか、それによってどう損害を被るのか、

もともとあったものに素晴らしいものはなかったか、

「大事なものは何か」を考えない事がいけない。





4章、リュカが主役になって、

タツマイリ村が様変わりしたのを見たとき、

なんとも胸が詰まって、鼻の奥がツンとした。

あの子供(と犬)に対して、

私は大人だから、すごく「ごめん・・・」という気になった。

こんなになって、ごめんって。

うまく目を合わせられないような気持ちになった。



先進的な街になっていって喜んでる村人もたくさんいるわけだし、

悪いことじゃないのは分かるんだけど、

私が懐古主義なだけかもしれないけど、

あの村は昔のままが良かった。

都会的になっていくことが、

そら恐ろしくてたまらなかった、

止めたくて目を覚ましてほしかった。





「しあわせのはこ」は、テレビでしょ?

どのおうちにも今あるでしょ?冷蔵庫もあるでしょ?

それが広まることの何がおかしいんだって普通に思うけど、

(だってそうしたら今ある私が住んでる世界を否定することになる)

とてつもなく、こわかったんです。





「天地創造」でも、そのことは十分に触れられていて、

人のわがままさや醜さ、でも美しいということ、

色々描かれています。

マザー3やり終えたら天地創造やってみてほしいですと思います。

比較できるかも。





MOTHER3で一番印象に残って号泣したセリフは、

1章の、ヒナワのお墓の前で、

フリントが誰か(おじさん)に言われたこれ。

「お前たちは本当にいい夫婦だ。そしてこれからもな」

みたいなやつ。

もうたまらんでした。

奥さん死んじゃっても、これからも、二人はずっといいカップルだって。

もーーーーーーー。無理です!!!

私は今年27になるし、そうゆう夫婦目線が一番刺さる。

すっごく暑そうなお天気の夏、ヒマワリが咲く丘、

妻の墓前でフリントはどんな気持ちだったか・・・。



いや、ほんといいゲームです。

曲も最高です。

コメント

ぽこ
ぽこ
2006年5月27日9:31

ヨーネル
「フリント、そしてヒナワ・・・
 あんたがた二人は、森の小鳥たちも羨む最高の夫婦だった。
 そしてそれは、これからもずっと変わりはしない。」

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