シャイニング

2007年5月2日 映画
キューブリック。

デブで髪ボサのおっさん。

メガネ。



天才。







久々に「シャイニング」を観ました。

前に、『ホラー映画の作り方方程式』なんてので、

これが一番怖いって証明されたじゃない。

ずうっと頭にひっかかってて、見直そうと無性に駆り立てられて。




こんなにも、こんなにも、面白いなんて。

過去に1度観たのは中学の時ぐらいで、

まだ自分の観察眼・センス・経験・感知機能等々が未熟なせいで、

正直「おっかけっこ」「斧」「ジャック・ニコルソン」ぐらいの認識だった。

恐怖ものという括りならよっぽど、

幼い頃火サス的番組でチラ見した殺人現場に方が印象的だった

(三味線の弦みたいなもので首をしめてドロドロした塊混じりの何かが

グチョグチョ出てたのおぉぉぉぉ今思い出しても鮮烈で泣ける)。



でもこれ超超超ピカ面白い!!!!!!

やっぱり私キューブリックはドビュッシーと並列で好きだ!!!!!!

カット割りの秀逸なことったらない!!!

そこでそう入れるかっていう新ベタ織り交ぜた(ように今でも感じる)

ステキカット。

いきなり「火曜日」とかやめて(:;)!

あとダニーが驚くアップの画は、すごく素直に私も怖がった。

エレベーターから血の海が何度か使われてたけど、

スピードが微妙に早くなってたりして。

その中で一瞬映る双子の死体。

そしておっ被せるように音の効果的なこと!!!

目が奪われて視覚的恐怖に神経が行ってる時に、耳からビックリさせられる。

これがもう絶妙なんだよーー!!

後半より前半の方が面白かったなぁ。

ちょっと冗長なとこもあった。




手法云々は、私は勉強不足ゆえに考えるのはさておくとしても、

キューブリックはかなりゴージャスなエンターテイナーで、

ブリリアントな作品を作るヘンコ(頑固者)で、

でも演者やクルーに間違ったことはひとつも言わなそうなイメージ。

生真面目じゃなくても頭が良くて礼節正しい紳士、でも狂人、

ミステリアスだけどあっけらかんとして分かりやすい、というか。

なんだか純粋に尊敬する感覚。

娘のドキュメンタリー見ても思うところがある。

いいな〜。キューさん。友達になりたいタイプ。

懐に飛び込んでいって一生かけて色々話したり聞いたりしたいタイプ。




ダニーのあの声。

レッドラム、レッドラム、レッドラム。

レッドラム=マーダーというのは、金田一でもあったねそういやぁ。




時計仕掛けも引っ張り出して観ようかな。

雨だし唄えばいいじゃない。





それにしてもよくあんな怖い顔の女の人いたねってやっぱり今回も思った。

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